ラストキッス
この歌がこんなに大切な歌になるとは思いもしなかったですね。
おそらく絵里を最も苦しめ、最も成長させた歌。
娘。の中でも評価の高い二人の歌い手の見せ場。
歌い手としてはタイプの違う二人と一緒のステージにあがる事になった絵里に課せられた役割はハモリ。
メロディーを捉え、表現するセンスに於いて絵里が二人に劣っているとは僕は思っていません。
むしろ伝える力は二人にはないモノを持っていると思っています。
でも圧倒的に声量が劣るんですよね。
二人は声量があるから声の震え等も表現として昇華できていますが、絵里は声が震えると表現として崩れる事がままあるんですよね。
でも本当に絵里は成長しました。
DVDに収録されているラストキッスでは物足りない程に千秋楽には成長しています。
はじめて聴いた宮崎のラストキッスは違和感が強かったです。
僕にとってオリジナルのラストキッスで一番印象深かったのは矢口さんのハモリでしたから。
絵里のハモリに違和感を感じまくりでしたし、上手くハモれてなかったように思えます。
で色々なサイトやブログのレポを見れば・・・
高橋さんだけでいい
れいなだけでいい
という意見。
そして多かったのが
亀井はいらない
・・・絵里はこの歌に於いて自分がどう評価されているか分かっていたと思います。
僕が次に聴いたのは大阪フェスティバルホールでの公演でした。
明らかに絵里は進化していました。
僕の中での違和感がなくなっていました。
そして公演を重ねる度に目に見えて絵里は進化していきました。
いつしか僕はこの歌を聴くのがすごく楽しみになっていきました。
絵里の成長が肌で感じ取れたから。
前述のとおりDVDのラストキッスは完成形ではありません。
結構歌えていますが、もう1段階絵里は進化しています。
いつからかは分かりませんが少なくともグランキューブ大阪での公演では絵里は少し歌い方が変わっていました。
高橋さんと声を重ねる時とれいなと声を重ねる時では、少し声の高さを変えて歌うようになっているんですよね。
本当に少しの変化で、本人が意識しているかも不明ですが。。。
そして千秋楽。
涙が止まらなくなりました。
じつは前楽で絵里は出だしで声が震えてしまってハモリを失敗していたんですよね。
千秋楽では歌いだしでマイクがハウリング。。。
崩れると思いましたが、絵里は揺らぐことなく歌っていきました。
宮崎で聴いた不安げなハモリはそこにはもうなくて、歌手・亀井絵里は堂々と気持ちを込めて歌っていました。
それが嬉しくて・・・もう生で聴けなくなるのが悲しくて・・・涙が出ました。